東京オリンピック、選手の政治的メッセージはNG。オリンピックは「中立」であるべきとIOCが発表

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国際オリンピック委員会(IOC)は1月9日、オリンピックで選手たちが政治的メッセージを発信することを禁じると発表した。

これまで、オリンピックで選手たちが政治的なメッセージを表現することがあったが、2020東京オリンピックでは、そういった行為に対して罰則が課せられることになる。

2020年東京オリンピックのメイン会場、オリンピックスタジアム(新国立競技場)

どんな行為が禁止される?

禁止される行為は、メダル授与式、開会式や閉会式などの場で、サインや腕章を使って政治的なメッセージを発信する、身振り手振りで政治的メッセージを伝える、ひざまづく、公式行事の規定に従わないといった具体例が挙げられている。

メディアセンターで開かれる記者会見や、チームミーティング、メディアによるインタビューで自身の意見を述べることは禁じられていないが、表現の仕方は「開催地の決まりに敬意を払ったものであるべき」で、「意見を述べることは、抗議活動とは違うものである」と釘を刺す。

政治的な行為の禁止は、選手だけでなく、コーチやトレーナーやオリンピック関係者にも適用される。

違反した場合は、ケースごとに各国のオリンピック委員会やIOCが行為の内容を吟味し、必要であれば懲戒処分が下される。

選手たちはオリンピックで政治的メッセージを発信してきた

オリンピックで政治的メッセージを発信した選手として記憶に新しいのは、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックに出場した、男子マラソン・エチオピア代表のフェイサ・リレサ選手だ。

リレサ選手は、自らの部族であるオロモ族を弾圧している母国エチオピアの政府に抗議するために、ゴールする際に両手でばつ印を作り高く掲げた。 

フェイサ・リレサ選手

また、1968年メキシコオリンピックでは、アメリカでの黒人に対する人種差別への抗議として、同国代表のトミー・スミス選手とジョン・カーロス選手が表彰台の上で黒手袋をつけて拳を突き上げた。この二人は「政治的宣伝」をしたとして大会から追放された。

メキシコオリンピックで拳を突き上げて抗議をした、トミー・スミス選手(中央)とジョン・カーロス選手(右)

2019年夏にペルー・リマで開かれたパンアメリカン競技大会(南北アメリカ大陸の国がオリンピックの前年に開催する国際大会)では、スミス選手とカーロス選手と同様にメダル受賞式で拳を突き上げたハンマー投げのグウェン・ベリー選手が、12カ月の保護観察処分になった。

ベリー選手は抗議の理由について「この数十年の間に、不当な扱いを受けてきた人たちに敬意を表するため」と語っている

また同大会では、表彰式でひざまずいたフェンシングのレース・インボーデン選手にも、同じ処分が下されている。

インボーデン選手はひざまづいた理由を、人種差別や銃規制、移民への不当な行為、そしてトランプ大統領への抗議だとTwitterで説明している。

オリンピックで、政治的な行為を禁じる理由を「オリンピックは世界中のアスリートたちが、平和と調和の元に集まる場所」であり、「オリンピック開催地、オリンピック村、競技場を中立でどんな政治的、宗教的、民族的な抗議活動がないものにすべきである」と、IOCは説明している。

Source: ハフィントンポスト

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