ゴミ袋で防護服を手作り。命がけの看護現場からSOS「いつもと同じ心の距離感で接して」(日本看護協会会見)

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日本看護協会は4月22日、日本記者クラブで記者会見を開き、新型コロナウイルス感染症に対応する看護現場の窮状を訴えた。

記者会見はZoomで行われ、登壇した福井トシ子会長は一般の医療機関にも専門性の高い看護師を配置したり、保健所やナースセンターの機能を強化したりするよう、4つの提言を行なった。

日本看護協会からの4つの提言

 

ゴミ袋で防護服を手作り

福井トシ子会長は「75リットルのゴミ袋を利用して防護服の代替品を作ったり、クリアファイルでフェイスシールドを代替したりしている」として、医療や介護の現場で防護具が不足している状況を訴えた。

マスクやアルコール消毒、手術用のガーゼの調達も難航し、マスクを使用できるスタッフや使用枚数が限られているという。

福井会長は「いつになったら、何を、どれくらい供給してもらえるのか。国にはプロセス、状況を私たちに共有してほしい。どういう状況になったら、どうなるのか、見通しを知りたい」と訴えた。

 

「いつもと同じ心の距離感で接して」

看護師本人や家族に向けられる差別や偏見が続いていることも改めて問題視した。

仕事を終えて病院から帰宅する際に看護職であることを理由にタクシー乗車を断られたり、飲食店から入店を断られるケースも報告されているという。また、看護師の夫が勤務先から休むように言われたり、子どもが学校でいじめられたりしている状況も報告。

「風評被害、差別は公的財産である医療を支える看護職の損失につながっている」として、差別や偏見に医療従事者の生活が脅かされることで、医療崩壊へつながる恐れがあると警鐘を鳴らした。

会見で、福井会長は「看護師が置かれている状況をちょっと想像してみてほしい」と訴え、こう呼びかけた。

「『お疲れ様』の一言でモチベーションが上がるし、『ありがとう』の一言で報われます。逆に、『あなたが看護師だって言わないでおいたよ』というようなことを言われ、仕事を辞めたくなることもあります。特別なことではありません。いつもと同じような心の距離感でお付き合いいただきたい」

「でも、一番のエールは、国民のみなさまが感染しないことです」

Zoomで記者会見する日本看護協会の福井トシ子会長

人員不足が加速

会見では、看護師の人員不足についても言及した。

新型コロナの感染症患者を受け入れるためには、看護師の配置基準により、通常の看護師配置数よりも増員する必要性がある。そのため、集中治療室に入室が必要な手術の延期や外来患者の予約キャンセルなどで一般の患者を減らし、感染症患者に対応する看護師を確保している状況だという。

福井会長は「学校の休校や保育園の休園、院内感染などもあり、現場の看護師の人員不足が加速している」として、「医療現場、施設や在宅の介護現場、すべての現場で看護職が必要とされている。医療機関だけでなく、介護現場にも目を向けてほしい」と訴えた。

現場の看護師から、メンタルヘルスに関する相談も寄せられているという。

日本看護協会は、感染症患者に対応する看護師への危険手当支給や、希望する医療従事者に対して症状がなくても公費負担でPCR検査を行うよう求める要望書も厚労省に提出している。

 

看護職の社会的地位の向上を

「看護職は医師の補助的役割と見られることが多いが、最前線で患者のケアを行なっている専門職です」

会見で、福井会長は看護職の社会的地位の見直しについても期待を込めた。

「私としては、看護職の社会における価値についても問いかけたいです。看護師は、いて当たり前と思っていなかったか。看護は補助的役割とみられることが多いが、看護はどういう役割を果たしているのか、考えてみてほしい。前線で患者のケアを行なっています。自分で判断し、患者に対応し、経過を見て、記録し、見届けている。専門職です」

「もともと、看護職の給与水準は高くありません。夜勤をしているので、それなりの金額になっているという状況です。今、こういう大変な状況の中で、看護職はリスクを負って働いています。アフターコロナで、看護職の社会的位置付けがしっかりされることを期待したいと思います」

Source: ハフィントンポスト

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